2007年08月05日

『さとうきび畑の唄』さっきまで笑っていた人が、隣で弾に当たって死んでしまうという現実

さっきまで笑っていた人が、隣で弾に当たって死んでしまう。

自分たちに逃げろといった人が、説得中に弾に当たって死んでしまう。

出陣すれば、自分も絶対に死ぬ。

そんな残酷な戦場の中で、平山幸一(明石家さんま)が守りたかったものは?

これも真実の人間の一面。さとうきび畑の唄。



森山良子の名曲「さとうきび畑」をモチーフに、戦渦に巻き込まれながらも希望を捨てずに明るく生きていこうとした家族と沖縄戦の悲劇を描いた戦争ドラマ。

大阪出身の平山幸一(明石家さんま)は良家の子女・美知子(黒木瞳)と駆け落ちして、那覇で小さな写真館を営んでいた。

長男の勇(坂口憲二)は学校の先生をしている紀子(仲間由紀恵)と結婚、さらには美知子が幸一にとっての6人目の子どもを身ごもったことがわかる。


そんな中、アメリカとの戦争が勃発。

幸せそのものだった平山家に暗雲が立ち込めてくる。


主演の明石家さんまは出演依頼の前日にカラオケで「さとうきび畑」を歌っていて、運命的なものを感じてこの役柄を引き受けたらしい。

なるほど主人公には、明石家さんまのキャラクターが色濃く投影されているように思われる。

沖縄戦そのものを描いた作品というよりも、明るいアプローチから戦争によって悲惨な運命をたどる家族を描くことに焦点が当てられているドラマだ。

再三登場するさとうきび畑が壮観。

このさとうきび畑と悪魔が宿ることもある人間の真実の対比が、沖縄の太陽の下で暴かれる。


一体、何百、何千、何億の幸せが、この戦争で粉々になったのだろう?そして、今も、これからも。

僕たちはその歴史の中で、のほほんと生きている。


廃盤にならないうちに観ておくといい。(「ライフ・イズ・ビューティフル」を彷彿させる名作ドラマだ。)


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2007年08月04日

『ベニスに死す』マーラー:交響曲第5番

小澤征爾 (指揮), ボストン交響楽団 (演奏)


出だしは、いきなりトランペットのソロ。それも葬送行進曲だ。

小澤=ボストン交響楽団では、この出だしから、熱気が最高潮に達している。

第4楽章は叙情的で、どこか退廃的な楽章で、ヴィスコンティ監督の映画『ベニスに死す』に用いられて注目された。

そもそも、原作者トーマス・マンは主人公をマーラーとして想定したというが、映画でも音楽家として登場させている。


マーラーは指揮者としてまず名声を得るが、作曲家としては、長く低迷していた。

しかし、彼は「やがて、私の時代が来る」と強がりを言ったりもしていたらしい(いかにも『芸術家』だ)。

20世紀の後半になって、マーラーブームが来たので、彼の予言も当たっていたわけだ。


マーラーの曲は、どれも明るさの中に暗さがあり、いつも「死」を感じさせずにはいられない。

彼の人生や思想には、きっとつねに「死」があったかもしれない。

同時に、「力強さ」もある。


明るさの中に暗さや死があるけれど、パワフル、という夏にはうってつけの曲だ。

小澤=ボストン交響楽団は、この手の大曲をやったら右に出るものはいない。


このマーラーの交響曲第5番でも、その能力をいかんなく発揮している。


8月のヒロシマやナガサキ、アメリカ、ニホンを思いながらこの名曲、名演奏を聴いてみよう。


そこには、人間の愚かさが垣間見られる。

しかし、同時に、諦めてはいけない、というメッセージも含まれている。



マーラー:交響曲第5番




マーラー:交響曲第5番







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決定版、図解!勝ち抜くためのビジネスメソッド25

ここで取り上げられている25のメソッドは、それ1つだけで1冊の本を読まないといけない、という代物ばかりだ。

そりゃ、永遠の時間と膨大なお金があれば、やりますよ(あと、その気にさえなればね)。

でも、僕たちには限定された時間とさらに極めて限定されたお金しかないわけです。


また、ビジネスパーソンになりたての人が、勤続20年以上のベテランと同じメソッドを持っていたい(せめて言葉の意味くらい知っていたい)と思うじゃありませんか。

そこで、この本の出番です。

本書『図解!勝ち抜くためのビジネスメソッド25 』で紹介されているのは、例えば次のようなものです。


・システムシンキング

・MECEとプライオリティ

・KJ法

・ダラリの法則

・SWOT分析

・意思決定プロセス

・シックスシグマ

・・・・・・など等。

ね? ベテラン社員にはもうすっかりお馴染みのものばかりです。


僕たちビジネスパーソンは「ビジネス本」を読むのが仕事ではない。(そういう生業をしている人を除く)

ここで紹介されている文章で、十分、それぞれの25のメソッドのエッセンスは理解できます。

あとは、現場で、バシバシと利用して、ベテラン社員に対抗するのだ!!


僕の使い方は、研修の技法を考えるときに、この本を開き、ざっと俯瞰して、それぞれのメソッドを思い出し、そこから適切な方法で研修プログラムに組み込んでいく、というやり方です。

何か、問題に行き詰った時にも、この本をパラパラとめくって、気になったメソッドでブレイクスルーを考える、とう使い方がこの本の一番、適した使い方でしょう。


どれも、明日、すぐに使えるメソッドの紹介本の決定版だ。


図解!勝ち抜くためのビジネスメソッド25




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2007年08月02日

18世紀の大ヒットポップス。バッハ:ブランデンブルグ協奏曲

バロック音楽を得意とするパイヤールが、手兵のパイヤール室内管とともにブランデンブルク協奏曲のエレガントな演奏を披露している。


数ある(ホントに星の数ほどある)ブランデンブルグ協奏曲の中で、群を抜いた伸びやかさがこのパイヤール室内管弦楽団の演奏には在る。

2番のアンドレのトランペットの輝かしさをはじめとして、いわゆるバロック音楽ブーム真っ盛りのころを髣髴とさせる内容になっている。

4番もフルートによるものであるが、3楽章のフーガをこれほど美しいレガート的な演奏で行っているものはないと思う。


トランペットの艶やかな高音域、弦楽器の自由闊達な響き、ことにジャン=ピエール・ランパルのフルートには、どこかしら郷愁へと誘う美しさが存在する。

録音は残響が豊かで、教会の中でバッハの協奏曲を聴いている感じが強い(実際、録音自体が教会でおこなわれている)。


出勤前のひとときを(あるいは満員電車の中のひとときを)、18世紀の大流行作曲家バッハのポップスで軽快に過ごす、これまた浮世を忘れた贅沢な時間の過ごし方をしてみよう。


バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第2・3・4・5番《ザ・クラシック1000(38)》




バッハ:ブランデンブルグ協奏曲






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いつも「結果が出せる人」の仕事術 努力をムダにしないための100のルール

「人一倍残業しているのに……」「アイツより数多く訪問営業しているのに……」と嘆く人は多い。

同じようにやっているにもかかわらず、「結果を出せる人」と「結果を出せない人」がいる。

その違いはどこにあるのだろうか?


本書では、これまで8万人の「仕事心」に火をつけてきた人材教育コンサルタントである著者が、いまの努力を結果に結びつけるための仕事のコツ・ノウハウを、これまでの著者の経験に基づきその差をわかりやすく紹介する。


◎雑用だからと「雑」にしない。

◎誰かれの区別なく傾聴しよう。

◎めんどうな役を率先して引き受けよう、などなど。


あたりまえのことだけれども、つい忘れがちで、なかなか実践できていなかった項目を100項目紹介していく。


あなたの仕事のやり方を見直すきっかけとなり、いまの努力をムダにしないための一冊だ。


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2007年08月01日

夏休みにおすすめのサスペンス本『カディスの赤い星』

直木賞・日本推理作家協会賞受賞作。

このダブル受賞もうなずける傑作である。

特にハードボイルドファンには超おすすめのサスペンス本だ。


フリーの広報担当者(PR)の漆田が仕事のことから、ある一人のギタリストを探すことになる。
それも、20年も前にスペインを訪れた「サントス」という名前のギタリストであることしか分からない。

その「サントス」を探すうちに、彼は次第にある巨大な事件に巻き込まれていく。


この手の本で僕が好きな本は思わず徹夜をしてしまう、という本だ。

物語の運び方が上手く、スピード感があり、登場人物がよく描かれており、事件そのものが単調ではない。

文体はクールで、タフな主人公に魅力を感じる。


うっとおしい夏の夜に、思いっきり、仕事を忘れて(仕事だけでなく、あれも、これも、それさえも忘れて)、没頭できる物語になっている。

あなたがもし、レイモンド・チャンドラーか村上春樹か原りょうのファンなら、なおいい。

楽しめるはずだ。


カディスの赤い星(上)新装版




カディスの赤い星(下)新装版






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2007年07月31日

「原爆はしょうがない」と言った大臣に読ませたい『夕凪の街桜の国』

原爆が投下されてから10年たった頃、この物語は始まる。

それは、日本人の悲しみというよりは、人間の悲しみである。

いや、それは単純に「悲しみ」という言葉では言い表せない。

本の帯にはこうあった。

「読後、まだ名前のついていない感情が、あなたの心の深い所を突き刺します。」

そう。名前なんてつけようがない感情が胸の奥から湧いてくる。


『わかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたということ』

『思われたのに生き延びているということ』



こういう作品が世の中にあることを、まず驚く。


人間が何かを訴えたいとき、声高に叫ぶだけがいいわけではない。

むしろ、この本のように静かに語りかけられたほうが、心に響くこともある。

世の中を変えたいと思ったら、ひとり静かに、だけど、精魂込めて何かに打ち込む、ということもありなんだ。


また、8月がやってきた。

ヒロシマもナガサキも、アメリカもニホンも頭を垂れ、静かに祈り、考える時だ。


子どもに絶対に読ませたい本だ。


人間は悪魔にも天使にもなれるのだ、と。


この本を読み返し、泣けるうちは、僕はまだ、人間なんだなと思う。少なくともね。


夕凪の街桜の国




夕凪の街桜の国






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2006年08月09日

出合ったことに感謝する本だよ『四日間の奇蹟』

「このミステリーが凄い!」(このミス)は、以前から年末年始の時間潰しの読書には欠かせない「材料」として活用していた。

おかげでこれまでにも多くの秀作に出会え、「時間潰し」などと言えない至福の時を過ごさせてもらった。


その「このミス」の第一回大賞を初めて読んだ。


驚いた! そしてハカラズモ泣いた(ぜよ)。


淡々として中盤までも、グイグイと物語にのめり込ませる、その筆力も凄いし、中盤からラストまでの叩き込むようなストーリー展開は、他にちょっと知らないくらいだ。


クラシック音楽が好きな人なら、さらに3倍は楽しめる仕上がりにもなっている。

多分、クラシック音楽を普段、聴かない人でも、この物語を読むと、ピアノ曲集のCDを買いたくなるだろうね。

行間から音楽が流れてくるようだ。


そして、読者は4日間の奇跡を通して、自問するはずだ(あるいは気づくはずだ)。


あなたが今、生きていることの意味とその素晴らしさを。



四日間の奇蹟

四日間の奇蹟



四日間の奇蹟





ラベル:四日間の奇蹟
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2006年07月24日

静かに染み入る言葉たち

僕は自分で言うのもなんだが「名言」については、ちょっとうるさい。

なにしろ、3年近く毎週1回出しているメルマガに「名言」を載せるため、いろんな「名言集」を買ってきたが、この「ほぼ日」の「智慧の実のことば」は、まさにその名のとおり「智慧の実」となっている。

ちょっとした休憩にどこのページでもいいから開いて、言葉を読む。

心に染み入ってくる。


僕の心がそんなに乾いているとは思わないが、やっぱり「いい言葉」というのは相手が誰であろうとも確実にしっかりとその人の心に染み入ってくるものだ。


それも静かにね。


智慧の実のことば

智慧の実のことば


ラベル:ほぼ日 名言
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2006年07月17日

僕たちは「裸のサル」

わたしたちは人類を生物界において至上孤高のものだとみなしている。

しかしそこには一つの重大な認識―人間は霊長類の中で、ただ一種の体毛のない「裸のサル」にすぎないという事実―が抜け落ちている。

本著では動物行動学者デズモンド・モリスが、人は「裸のサル」であるという観点から、人間の諸行動を鋭く観察し、奥深く分析していく。

高度な文明を獲得したと思っていた人間が、いかに動物本能に支配されているかを思いしらされる一作。


裸のサル



【目次】

第1章 起源
第2章 セックス
第3章 育児
第4章 探索
第5章 闘い
第6章 食事
第7章 慰安
第8章 動物たち


僕はてっきり人間はサルよりも毛が3本多いだけかと思ったよ。

posted by ホーライ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 心が疲れた時の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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